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オンライン完結型の欧米輸入の特徴とは仕入れ先やデメリットをご紹介!
正式に言えば輸入に中国輸入や欧米輸入などの区分は存在しません。
現在オンライン上では、アメリカやヨーロッパのショップのWebサイト等から購入した商品を、日本のAmazonなどで消費者にダイレクトに売る方法(BtoC)が、一般的に「欧米輸入」と呼ばれているようです。
この方法は海外の生産者と直接取引をするというよりは、オンライン上で海外のショップやオークションサイト等から購入し、内外価格差を利用して転売する販売形式を指します。
今回は、その意味での欧米輸入について、メリット・デメリットを考察していきます。
目次
オンライン欧米輸入の特徴・メリットとは
それではまず、欧米輸入とはどのようなものでしょうか。欧米輸入の特徴とメリットをご紹介します。
正規のブランド商品を購入できる
多くのブランド品は欧米のものです。
つまり欧米輸入をすることで、正規取扱店舗からブランド商品を購入できます。転売でブランド品を購入する時、一番心配なのは正規品であるかどうかだと思います。
正規の店舗からの購入であれば、正規のブランド品である証明も可能です。
日本直送が多い(代行業者が必要ない)
オンライン上で完結するタイプの中国輸入では日本直送がほとんどないため、代行業者が必要でした。
しかしBtoCの小売サイトや、オークションサイトを利用する欧米輸入では、日本直送に対応している場合が多く、代行業者が必要ありません。
英語でのやりとりが必要になることがありますが、簡単な英語で問題ありません。
まったく話せない方でもグーグル翻訳などを使い、やりとりを行っているようです。
参考記事:輸入ビジネスで使える英語フレーズ についてはこちら
https://jaibo.jp/category/dictionary/english/
参考記事:中国輸入について詳しく考察をした記事はこちらからhttps://jaibo.jp/2020/06/01/chinaimport/
日本未発売の商品を購入できる
欧米輸入に限ったメリットではありませんが、日本未発売商品の購入が可能です。特にブランド物などは日本でも人気の商品が多く、購入につながる可能性が高まります。
利益率が高い商品がある
日本で販売されている欧米の商品は関税や送料、代理店手数料が上乗せされ販売をされている場合がほとんどです。
欧米のサイト経由で購入して、日本の定価で売ることで、利益率を高くするという工夫ができます。
欧米輸入の仕入れ先とは
ここではオンライン上の欧米輸入におすすめの仕入れ先をご紹介します。
ebay
ebayは日本でいうとヤフーオークションにあたるオークションサイトです。
あらゆる商品を探すことのできるサイトで、オンラインで欧米輸入をする際は必ず使うことになるでしょう。
ebayはヤフーオークションの10倍以上の商品を扱っています。またオークション形式だけでなく、はじめから価格が設定されている場合もあります。
Amazon.com
アマゾンは日本や本社のあるアメリカの他、カナダやイタリア、フランス、イギリスなどそれぞれの国のアマゾンがあります。
同じ商品でもそれぞれの国によって設定金額が異なり、安く買える場合もあるのです。
また日本に入ってきていない商品を、見つけることも可能になります。
表示はそれぞれの国の言葉となっているため不安に感じるかもしれませんが、グーグル翻訳などを使えば問題ありません。
またアマゾンの使い方自体はどこの国でも大きく違うことはなく、仕入れに困ることはないでしょう。
参考記事:Amazon輸入について詳しく考察した記事はこちらからhttps://jaibo.jp/2020/06/01/amazonimport/
オンラインのみで行う欧米輸入のデメリットとは
オンラインでの欧米輸入にもデメリットがあります。実際に欧米輸入を始める場合はこれらの点を把握しておく必要があります。
商品が届くまでに時間がかかる
欧米から郵送が必要なため、商品が届くまで時間がかかります。
早くて1週間、場合によっては1カ月近くかかることもあります。
先に支払いを済ませる必要があるため、この間売り上げはありません。
手数料や経費が高額
欧米から輸入をする場合は、関税を始はじめ数料や経費が高額になります。
・仕入れ値
仕入れ値は日本と同じか、場合によっては日本より安い商品を見つけられますが、為替は常に動いているので、都度確認をする必要があります。
・国内での輸送料
仕入れをした会社から空港などまでの輸送料がかかることもあります。
送料無料の場合もありますので、よく確認をしてください。
・国際送料
国際送料は業者によってばらばらです。前もって把握をしておかないと、思った以上の金額になり、利益が出ないというケースもありますので注意しましょう。
・税金
欧米輸入に限ったことではありませんが、必ず勉強をしないといけないのが輸入をする際の税金です。税金は以下の4種類があります。
1)輸入申告料
2)輸入消費税
3)通関手数料
4)税関検査料
ただ2017年、EUとの間で経済連携協定(EPA)が締結されました。
即時関税撤廃商品もあり、今後約十数年かけて様々な関税がほぼ全面撤廃の流れになってきています。(2020年6月現在)
参考記事:関税についてはこちらの記事もご確認下さい。
https://jaibo.jp/2019/12/04/words10/
輸入できない商品がある
欧米輸入に限らず、輸入をする時にもっとも気を付けないといけないことは、輸入を禁止されている商品があることです。
まず以下の物はどのような場合であっても輸入禁止です。
- 麻薬、大麻、覚せい剤、指定の薬物(医療等の目的以外のもの)
- 銃砲弾、拳銃部品
- 爆発物、火薬類
- お金、印紙、郵便切手などの偽装品。
- 児童ポルノ
- 特許権や商標権、著作権などを侵害するもの
- 風俗を害すべき書籍など
- ワシントン条約に記載されている動植物
商標権や著作権については、知識が無いことで知らずに輸入してしまうことのないよう注意が必要です。
そして最も気を付けないといけないのは、ワシントン条約に記載されている動植物で作った衣類やバッグ、漢方薬などが該当します。
輸入をする際はどのような素材を使っているかまで確認をすることが大切です。
特定の免許や検査が必要となる商品。以下は特定の免許の取得や所定の検査を経なければ販売できません。
・薬機法
薬機法とは医薬品、医療機器等の品質と有効性および安全性を確保する他、製造・表示・販売・流通・広告などについて細かく定めた法律です。
医薬品(胃腸薬や目薬など)や肌に直接ふれるシャンプーやメイクアップ用品、スキンケア商品などは輸入による販売が規制されています。
医薬品はすぐに思いつくのではないでしょうか。
ですが医薬品だけでなく、化粧品に関しても輸入販売には許可が必要なので十分に気をつける必要があります。
販売する場合は薬機法の許可を取得する必要があります。
かなり規制が厳しく、免許取得のハードルが高いため安易に手を出さない方が無難です。
・食品衛生法
販売または、営業上使用する食品等を輸入する場合は、その安全性確保の観点から食品衛生法という法律が定められています。
食品衛生法の対象となるものは、食料品や食料添加物はもちろんのこと、食器などの使用の際口に触れるものや、6歳未満の乳幼児対象の玩具も対象です。
販売の際は輸入届出の提出と必要な場合、所定の検査をする必要があります。
・電気用品安全法(PSE)
日本の約450品目の電化製品はPSEとよばれる電化用品安全法によって指定し、製造、販売等を規制する法律です。
つまりその約450品目の電化製品はこのPSEマークの表示がなければ販売することはできません。
輸入事業を行うには国への事業届出、基準適合確認、検査などさまざまなハードルがあります。
・電波法
電波を発する商品(Bluetoothなど)は、他の電波と混信して通信に影響を及ぼす可能性があるため電波法という法律により規制されています。
電波法をクリアするには「技術基準適合証明等」(技適)を取得する必要があります。
この法律は販売者ではなく、使用者が罰せられるものなので販売する際は必ず技適の認可を得るなど万全にしておきましょう。
個人輸入枠の拡大解釈の危険性
個人輸入販売等々と称して個人輸入したものを販売している人や法人が散見されます。
ですが個人輸入したものを販売することは、明らかに違法ですので注意が必要です。
事実、個人利用目的に限り本来であれば必要な納税・許可・免許・検査・届け出等々の、正式な手続きを経ずに、輸入できるものも一定数あります。
しかし個人輸入したものは、いかなる理由があろうとも他者への転売は違法となります。
ですから販売を目的にするのであれば、個人輸入枠で輸入するべきではありません。
あくまで、インターネットを通した小売りであっても、所定の手続きを経たのち販売にあたってください。
商品の破損のリスク
一概には言えませんが、欧米からに限らず、輸入する商品が輸送される際、多くの人の手に渡ります。
そのため、途中で破損する可能性もゼロではありません。
また破損があった場合は英語を使って対応する必要も出てきます。
リサーチが難しい
実際に商品を見る機会がないので、リサーチをすることが難しいといえるでしょう。
日本では、Amazonなどで購入をするにしても、実際に店舗に行き商品を確認できます。
調べることで、人気商品について商品写真以上の情報を得ることはできますが、すべて英語ですので文字だけで理解することは、多くの方にとって容易ではありません。
現在はAmazonやebayなどさまざまな方法で、日本にいながら商品を購入できます。利益率が高く多くのメリットもあるのですが、トラブルが多いことも事実です。
トラブルの内容としては、商品が現地の輸送業者など、多くの場所を渡ってくるため、
途中で破損があったり
予定よりも多くの時間がかかってしまう、といったものです。
またそれらのトラブルにあった場合は、英語での交渉が必要となります。商品を買うだけであれば、英語力はさほどいらないのですが、トラブルとなった場合は別です。
また実物を見ることなく、買付をすることになりますので、思っていた商品とまったく違う仕様だった、ということもあり得ます。
つまりAmazonやebayを使ったオンラインの欧米輸入は、簡単にはじめられますが、デメリットの理解をもしておきましょう。
以上が、オンライン完結型の欧米輸入の実態となります。
いかがでしょうか?インターネットのみで完結ができることもあり、興味を持って始められる方も多いかと思います。
ですが手軽にはじめられる反面、孤独な作業でもあり、薄利多売となりますので、根気のいる「作業」というようなイメージを持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回ご紹介したような方法での「輸入ビジネス」もありますが、さらに
- 「事業」として確立をさせたい。
- やりがいのあるビジネスがしたい。
- BtoB(卸売り)として展開していきたい。
と、お考えの方には、まったく角度からの「輸入ビジネス」の方法もありますので、そちらをご紹介いたします。
「事業」としての輸入ビジネスとは