GLOSSARY
用語集
EBS
Emergency Bunker Surcharge、EBSは、原油の高騰などの理由で燃料費の割増が必要な場合に、そのリスクを船会社ではなく荷主側が負担する分の料金です。昨今では一般的に燃料費調整係数、BAFが使用されることが多くなっており、EBSやEFAFなどはそれぞれ船会社によって異なる名称が用いられていますが、意味合いとして差異はありません。
燃料の価格変動により調整されるこの料金は、基本的に重さやコンテナ数あたりで料金が決められることになりますが、近年では窒素酸化物の排出規制を行っている国に対する取引で、割増料金が請求される場合もあります。
燃料費が高くなる理由は原油そのものが高額になる以外にも、通貨変動によるものも挙げられますが、こちらはEBSとは別に通貨変動調整係数、CAFという割増料金が決められ、基本運賃に対するパーセンテージで価格が決定されます。
こうしたEBSやCAFなどの割増料金込みの運賃はAll Surcharge Included、オールインという物流業界用語で称され、他にも貨物の滞船が長期的になる場合や季節による混雑期などにも、割増料金がかかってきてしまう可能性があります。