CASE OF FAILURE
輸入ビジネス失敗事例

契約した個数と、実際に届いた個数が違った場合の原因と対処法

契約した個数と、実際に届いた個数が違った場合の原因と対処法

輸入ビジネスで多いトラブルに、契約・代金・保険に関するものがあります。今回は、契約した個数と、実際に届いた個数が違った場合の原因と対処法をお伝えいたします。これを学んで、失敗できない輸入ビジネスを手に入れてください。

事例

スペインの会社に100個の注文をしたのに、届いたのは104個だった。商品は100個でいいのだが、返品はできるのだろうか。


輸入ビジネスを行っている人間には常識なのですが、初めての人はビックリするでしょう。商品の個数については、増減があるものと心得ておく必要があります。

船便ではコンテナへの積載が優先

船便の場合、通常コンテナに入れて輸送されます。コンテナには20フィートと、40フィートの2種類があり、輸出者は、依頼された商品が1つのコンテナに積める個数を割り出すことができます。その漁によって、どちらのコンテナにするのか決まるのです。

ですが、契約の際に、輸入者の要望でカートンの形を変えたり、ギフトボックスの形を変更した場合、商品1個あたりの大きさが変わってきます。この変更で、1カートンあたりのメジャーメント(容積)が小さくなるケースがあり、その場合発注量だけではコンテナを満載にできず、結果として輸送途中に荷崩れの可能性が出てきてしまうのです。

個数より破損回避

荷崩れする可能性が出てきた場合、輸出者より「発注されたカートンで積むと、満載にならず荷崩れを起こす可能性があります。注文数は100個ですが、106個にしてもらえませんか?」といった連絡が来ることがあります。

荷崩れを起こして破損でもしたら、そちらの方が被害が大きくなります。輸入者は多少個数が増えても安全な方がいいので「OKです。106個にしてください」と返事をすることになりますが、もちろん増えた分の品代は支払わなければなりません。

個数の10%増減は当たり前?

ただし、輸出者からの連絡がなく突然、発注量より多い受注書が届くことがあります。輸入ビジネスでは常識ですが、契約書の条項に「10%の増減を認める」旨の一言がある場合が多いのです。

逆にパッケージ仕様を変更したために、コンテナに積める個数が減ることもあります。例えば、100個の発注でも96個しか届かないといった場合です。この場合は当然、料金も96個分となります。

対応方法

契約書に「10%くらいの個数の増減はあり得る」という一項が入っていることが多く、改めて説明しない場合もあります。契約書を確認しておきましょう。

契約書に「増減があり得る」の項目があって個数が増えた場合、増えた個数分の料金は支払わなければいけません。個数が減った場合、減った個数分の料金は差し引いてもらいましょう。

JA/EN
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