CASE OF FAILURE
輸入ビジネス失敗事例
届いた見積額が展示会の時の話と違う場合の原因と対処法
輸入ビジネスで多いトラブルに、契約・代金・保険に関するものがあります。今回は、メーカーがパッケージの変更に応じない場合の原因と対処法をお伝えいたします。これを学んで、失敗できない輸入ビジネスを手に入れてください。
目次
事例
海外の展示会に行って商談をしたが、その時に聞いた価格より高い見積書が届いた。あわてて連絡すると「そんな価格の話はしていない」と突っぱねられた。
輸入ビジネス参入時によくあるパターンです。「しっかり商談すれば大丈夫だろう」とメモをとらなかったがために発生するトラブルです。輸入ビジネスになれた頃にも、油断が生じ、この種の問題が起きやすくなります。
商談では、適当な値段を言うことがある?
こうした問題が起こる背景として、相手がこちらを品定めして、適当な値段を言っている場合があります。輸出用のプライスリストを用意しておらず、気分で適当な値段を言うことがあるのです。信じられないかもしれませんが、そんな経験を何度もしています。
また、展示会で話した相手と、実際に見積もりをする人間が異なる場合もあります。言い間違いもあれば、こちらの聴き間違いというのもあり得るでしょう。
対処方法
展示会で交わした価格の話を証明するためには、証拠が必要になります。そのために自分が話したこと、相手が話したことをきちんとメモを取っておくことが大切です。
輸出者が、高い見積を送ってきた場合、担当者のサインがある部分を写真などに撮りメールで送り「ここに〇〇さんのサインがある。今回は商談をした時の見積でやってください」と主張すれば、相手はその価格でやらざるを得ません。
メモが無い場合でも、堂々と主張して交渉するべきでしょう。水掛け論になる恐れはありますが、こうしたケースで交渉慣れしていない日本人は泣き寝入りすることが多いため、日本人はくみしやすいと思われています。つまり、言葉は悪いですが、なめられてしまうということです。
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